声優志望者は多すぎ?人口数や今後について考察

じんび

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声優総合情報誌『声優グランプリ』3月4月号の付録「声優名鑑」にて、発表された声優数は男女あわせて約1500名にまで登るとのこと。

初めて連載された2001年は、370名(男性145名、女性225名)だったため、約4倍以上も声優人口が増加していることが分かりました。

そこで、本記事では、声優の実態や今後について調査しまとめました。声優に興味がある方は、ぜひご覧ください。

声優人口はもっといる!1万以上という数字も...

「声優名鑑」にて発表された人数は約1500名でした。しかしながら、声優の統計データをまとめている「声優データベース」を見てみると、4,000人以上もの声優が登録されています。

これでも、まだまだ「隠れ声優」はいるとのことで総数は1万人以上。

加えて、声優の専門学校は全国で30校近くあり、声優養成所に至っては全国で100以上と言われているため、陽の目が当たらない声優は予想以上にいる恐れがあります。

声優志望者は毎年3万人以上、実際にプロになれるのは...

声優志望者は毎年3万人以上、プロを目指している人は30万人以上と言われているものの、実際にプロになれるのは200~300人ほどと言われています。

かなり狭き門にも関わらず、声優を目指す人が後を断たない状況です。

また、大手声優事務所『81プロデュース』が開催する『81オーディション』では、毎年約2000人ほどが参加しオーディション合格倍率は300~400倍というデータもあります。

また、人気スマホゲーム『モンスターストライク』のアニメ版最終章『エンド・オブ・ザ・ワールド」は、応募数2008件に対して通過したのは3名。実に倍率は669倍。東大の倍率が約3倍ですから、モンストの倍率の凄さが分かると思います。

人気テレビやネットで人気声優がスポットライトを浴びている一方で、プロを目指して努力し続ける声優志望者が多くいることが分かります

  • プロになれるのは毎年200~300人
  • 大手事務所のオーディションの合格率は300~400倍
  • モンスト声優の倍率は669倍。東大よりも凄い。

声優業界の今後

声優業界はこれからも堅調な状況だと思います。なぜなら、活躍の場が広がりつつあるからです。

主な活躍の場は、

  • アニメ
  • ゲーム
  • YouTube

1つ目のアニメですが、2010年代前半に比べると放送本数は減少していますが、まだまだ人気コンテンツであり「クールジャパン」の1つである以上、まだまだ需要はあるでしょう。

2つ目のゲームについても同様です。スマホゲームは下火になりつつありますが、それでも毎月新作ゲームがリリースされています。活躍の場はまだまだありそうです。

3つ目のYouTubeは、ナレーションやオリジナルアニメーションなどがあります。例えば、漫画動画チャンネル『フェルミ研究所』はユニークな動画を発信しています。この手の企業が増えていけば、声優の需要がさらに増えるかもしれません。

1番好きな『フェルミ研究所』の動画

あわせて、今の声優はテレビでの露出が増えてきています。記憶に新しいところであれば『鬼滅の刃』です。主人公・竈門炭治郎を担当した「花江夏樹」さんは、テレビでもよく見かけるようになりました。

露出の拡大は所属事務所も潤うため、業界全体の収益向上にも繋がると見受けられます。

業界は良いかもしれないけど...一個人の将来性は?

これから声優として食べていこうとするなら、絶え間ない努力と根性が必要になるでしょう。

前述したとおり、声優を目指している方は非常に多いです。しかし、プロになれる確率、はたまたプロになれても一本で食べていける確率は低いです。

声優の需要はあるけれど、肝心の活躍する席がない状態に近い。だから、1本でやっていく気なら相当な努力と根性が欠かせません。

声優業界の将来性は明るいかもしれませんが、一個人にフォーカスすると決して明るくないでしょう。

今はネームバリュー戦略が顕著

新人声優さんを苦しめる理由として挙げられるのが「ネームバリュー戦略」です。

よく、スマホゲームの新作が発表されたら「キャストには〇〇さん!」みたいな声優を謳っているものを見かけないでしょうか。

これはマーケティングの1つで、認知度の高いあるいは名前の通った声優を使うことで、集客(スマホゲームならインストール)を高める戦略です。

いまであれば「花江夏樹さんがメインキャスト!」なんて言えば、それなりの集客効果があるでしょう。

このように有名声優を使っての販促が、より顕著になっていると感じます。アニメでも原作が人気の場合、新人声優を起用しているアニメは少ないです。ゲームも然りです。

ネームバリューが低い声優は、これからハッキリと淘汰されていくかもしれません...。

多様性が色濃くなってきた

以前までの声優は、演技のみが生業でした。

しかし今は、

  • 歌えないとダメ
  • かわいい、かっこいい、じゃないとダメ
  • トークできないとダメ

声優以外の活動が広がり、よりマルチスキルが求められています。

マルチになればなるほど能力が必要になるため、プロになる妨げとなってくるでしょう。一個人が声優として活躍するための重荷になる要因でしょう。

まとめ

  • 声優として活動しているのは1万人以上
  • 声優志望者は毎年3万人以上、30万人以上がプロを目指している
  • 声優業界は堅調だが、一個人は将来性不透明

以上、声優業界についての調査・考察でした。声優について詳しくなりたい方にとって、有益な情報になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

じんび

化物語のせいでアニメにハマった独身男。ファンタジーからラブコメまで幅広くアニメを楽しんでいる。アニメのせいで動画配信サブスクマニアでもある。

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