2021年冬アニメ覇権の呼び声高い「無職転生」はなぜ評価された?

じんび

こんにちは!ナチュラル山森(@kanavu20)です。

2021年冬アニメで「覇権」の呼び声高い『無職転生』

『無職転生』は34歳の引きこもりニートが不慮の事故で異世界へと転生し、その先の世界で第二の人生を歩んでいく物語になっています。

設定上では「どこにでもある異世界アニメ」「テンプレ」という印象があります。

しかし、『無職転生』は異世界アニメながらも高い評価を受けています。それは一体なぜでしょうか。

今回は、2021年覇権アニメと言われている『無職転生』が評価された理由を追っていきます。

アニメ『無職転生』はなぜ評価されたのか?

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
引用:公式サイトより
  • 34歳無職の引きこもりニート
  • 事故に遭う
  • 異世界へ転生

この設定を見るだけで嫌悪感を覚える人もいるでしょう。

なぜなら、こんな設定は「いくらでも見てきた」からです。

そして、この手の設定はクソアニメ率が異常に高い傾向があります。

  • 過度なハーレム
  • 主人公最強
  • ご都合主義

真新しさが全くなく、ワンパターンな展開になってしまいがち。

そのような物語を知ってしまっている、見飽きてしまっている視聴者から叩かれてしまいます。そして、ネットでは「クソアニメ」と蔓延る。

落ちこぼれ→異世界→テンプレ→ネットで叩かれる。この悪循環が、異世界アニメのイメージになっています。

しかし『無職転生』は、斬新性に溢れ見応えあるアニメに仕上がっていました。

その理由を詳しく説明していきます。

「異世界アニメ」の固定概念をぶち壊した

『無職転生』は異世界アニメ特有のバトルシーンがほとんどありません。

「え!?異世界アニメにバトルないとか面白いの!?」と驚かれるでしょう。でも、面白いんです。

また、過度なハーレム要素も感じられない。

「いやいや、異世界アニメにハーレムもなかったら何も残らないじゃん!」と残念がるかもしれません。でも、面白いんです。

『無職転生』は、異世界アニメ特有の画一的な要素がほとんどありません。ただ、世界観が「異世界」なだけであって、中身はかなり日常よりになっています。

この斬新性には非常に驚かせられましたし、いい意味で裏切られた気持ちにさせていただきました。

異世界アニメはバトル+ハーレムの印象が非常に強いですが、『無職転生』にはそれがない。異世界アニメの最強の武器であるバトルとハーレムがない。

だからこそ、視聴者は「いや~こんな異世界アニメは見たことがない」と驚き、今までに見たことがないという希少さで評価したと思っています。

「これからどうなる?」ルーデウスの成長を期待してしまう

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
引用:公式サイトより

そこらへんにある異世界アニメの主人公は、転生したら最強だったりすることが多いと思います。

『転生したらスライムだった件』しかり『オーバーロード』しかり。

でも、『無職転生』の主人公・ルーデウスは最強とは程遠い存在。優れた魔法センスはあるものの「最強」とは言い難いです。

力がないルーデウスは自身の師匠であるロキシーに魔法を教わり、ジワジワと成長していきます。

その姿は『鬼滅の刃』の炭治郎です。炭治郎は修行を積んで鬼と戦えるだけの力を付けます。ルーデウスも一緒で、ロキシーから魔法を学び力を付けていく。

ようするに、成長譚要素も隠されていたのです。「これからルーデウスはどうなるの?」と視聴者をワクワクさせました。

人は、最初から完成された物を見せられると次第に飽きてしまいます。

でも、ルーデウスは未完成だったからこそ、ルーデウスの未来に期待するようになる。いつか完成された姿を想像しています。

この未来へのワクワク感を『無職転生』は上手に作り出されていました。これもまた『無職転生』が評価された重要な要因だと思います。

1人の人生を見ているかのような気分になる

『無職転生』は34歳のクソニートが、異世界から赤ちゃんとして再スタートします。

そこから年齢を重ねていき、魔法力も上がり、家庭の身近な出来事からストーリーが展開されていきます。成長と日常の出来事が繰り返させられます。

つまり「人生」なのです。人生と評された『CLANNAD』のように、1人の主人公が身近な出来事を体験していく。

リアリティとファンタジーさを兼ね備えたオリジナル性が『無職転生』の醍醐味だと思います。

異世界で再出発したニートの第2の人生が描かれている様子は、これまでにない異世界アニメであり刺激的な設定でした。

しかも、ルーデウスの心の声を担当する杉田智和さんの演技がこれまた面白い。バトル+ハーレムが無い分、飽きさせない要素が盛り込まれているのも良き!

まとめ

2021年冬アニメ『無職転生』が評価された理由は3つです。

  1. 「異世界アニメ」の固定概念をぶち壊した
  2. 「これからどうなる?」ルーデウスの成長を期待してしまう
  3. 1人の人生を見ているかのような気分になる

異世界アニメは、中高生など若年層に人気のジャンルです。そのため、社会人など大人の方は敬遠しがち。

でも、『無職転生』は幅広い年代層にウケる異世界アニメだと思います。ほどよいファンタジー感、キャラクターの成長具合も楽しめます。

仕事が休みの土日でお時間がある方は、ぜひ視聴してみてください。

原作はより「人生感」を味わえる

アニメで描かれている『無職転生』は、原作でいうならば序盤の序盤です。

人間で例えるなら3歳くらい。すでに2クールの制作が発表されていますが、原作の面白い部分は描かれない可能性が高いです。

原作では、よりファンタジーであり、家族の色が濃くなっていきます。もっともっと面白く衝撃的な展開があります。

ルーデウスの結婚など微笑ましい描写もあります。より「人生」だと強く感じるストーリーが描かれています。

アニメで『無職転生』にハマった方は、原作を読んでみてください。「ラノベとか読む時間ねーよ!」という方は、下記の記事をご覧ください。

ネタバレ 【無職転生】アニメの続きがちょっと知れる原作ネタバレ!

サクッと読めるように原作各巻を簡単に要約しています。忙しい社会人の方、勉強で忙しい学生さんは参考にしてください。

  • この記事を書いた人

じんび

化物語のせいでアニメにハマった独身男。ファンタジーからラブコメまで幅広くアニメを楽しんでいる。アニメのせいで動画配信サブスクマニアでもある。

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