アニメにおいて大切なことはなんでしょうか。キャラデザ?声優?原作の有無?ストーリー?いろいろあるとは思いますが、大切だと思うことは「オープニング(以下:OP)」です。
OPは視聴者に「本編を見てほしい」「こうゆうアニメだよ」と、たった90秒で良さを伝えなければならないからです。クオリティがハイセンスなアニメは、視聴意欲を奮い立たせる重要なピースなのです。
今回は、数多く放送されてきたアニメのなかで、ついつい本編がみたくなるようなカッコいいOPを10タイトルピックアップしました。曲も映像もオシャレで魅力的なものばかりですので、アニメが好きなかたぜひご覧ください!
アニメOPの重要性!OPは飛ばさないこと!
神OPの紹介前に、OPを飛ばしがちなひとに重要なことをお伝えします。
アニメのOPは、ストーリーが濃縮されていたり、本編の秘密があったりします。ただ流し見するのではなく「なんでこんな映像にしたのだろう?」と考えてみると、もっともっとみているアニメが好きになります。
今回は紹介していませんが、五等分の花嫁2期のOPではタイトルロゴの下に一瞬だけ表示される数式にも意味があったり、プラスティックメモリーズのOPではライアの表情が1話ごとに変わったり、OPにもおもしろさが詰まっています。
アニメやOPも同じ人間がつくったものですので、何かしらの意味をもたせているが多いことが多いです。なので、アニメのOPは飛ばさずしっかりみましょう!
つい本編がみたくなるカッコいい神OP10選
境界の彼方
放送日 | 2013年10~12月 |
制作 | 京都アニメーション |
『境界の彼方』の原作は、著者・鳥居なごむによるライトノベル作品。アニメは、2013年10月から全12話放送されました。
『境界の彼方』は、妖夢と呼ばれるバケモノと人間が混在する世界で、半妖夢の神原秋人と妖夢を倒す異界士・栗山未来を中心に描かれたダークファンタジー作品です。
本作のOPが素晴らしいところは、栗山未来が電車に乗っているはじまりのシーンです。最初は電車の外から栗山未来を映し出し、徐々に車内へ向かっていくカメラワークになっているのですが、おそらく『境界の彼方』のなかにいる栗山未来をイメージしたと考えます。
理由は、ほかキャラクターは外の世界で動いているのに、栗山未来だけが車内に居座る描写しかないからです。つまり、電車のなか=何かに囚われているを連想できます。あくまで一個人の考察にすぎませんが、ここまで考えられたOPはなかなかありません。
さらに、OP曲「境界の彼方」のワンフレーズ「希望が彼方で待っている、そうだよ、いくよ」のあとに太陽が登る境界線が映るのですが、歌詞と映像がマッチしすぎていて「京アニはやっぱり天才だわ」と思わざる得ません。
『境界の彼方』は京アニのなかであまり話題にならないタイトルですが、とてもおもしろいアニメなのでぜひご覧ください。
進撃の巨人
放送日 | 2013年4~9月 |
制作 | WIT STUDIO |
『進撃の巨人』の原作は、著者・諫山創によるマンガ作品です。アニメは、2013年4月から1期放送がはじまり2020年12月には第4期が放送されています。
『進撃の巨人』の第1期は、巨人によって母を失ったエレン・イェーガーが復習と自由のために、ミカサやアルミンらとともに巨人へ立ち向かう物語です。
いくつかOPはありますが、1番推したいのは第1期OPです。俯いたキャラクターたちから始まり、巨人たちに立ち向かっていく様子で終わる。物語が濃縮された構成でみていて勇気が湧いてきます。
そこに、約26万枚を売り上げ2013年紅白でも歌われたLinked Horizonの「紅蓮の弓矢」でさらにカッコよさが増しています。映像と曲が最高にマッチしたOP!
僕だけがいない街
放送日 | 2016年1~3月 |
制作 | A-1 Pictures |
『僕だけがいない街』の原作は、著者・三部けいによるマンガ作品です。アニメは、2016年1月から全12話放送されました。
『僕だけがいない街』は、ミステリー×タイムリープがテーマになった作品。漫画家を目指す主人公・藤沼悟は、再上映(リバイバル)と呼ぶ特殊能力を持っています。
この能力は、身の回りに悪い出来事が発生すると発動し、原因や問題を解決しないと同じシーンを繰り返すという厄介なもの。そして、母親が犯人に殺されてしまい、物語が動き出していきます。
『僕だけがいない街』のOPの素晴らしい点は、まとめられているけど意味がわからないということ。大人と子どもが交互に出てくるため、どうゆうアニメかまったく掴めません。
でも、ミステリーアニメらしさがあって視聴欲求を駆り立てさせてくれます。
ちなみに、さいごまで視聴したあとに見直したら、このOPの素晴らしさを感じられるでしょう。最初は上映会場に藤沼がいて、さいごはいない。ご覧になられたならわかると思います、『僕だけがいない街』を表現した素晴らしい出来なんです。
東京喰種
放送日 | 2014年7~9月 |
制作 | studioぴえろ |
『東京喰種』の原作は、著者・石田スイによるマンガ作品です。アニメは、2014年に1期、2015年に2期、2018年に3期と最終章が放送されました。
『東京喰種』のOPはどれも素晴らしいですが、今回は1期をピックアップします。
『東京喰種』は人間と人間を食べる喰種(グール)が混在する世界。喰種の神代利世に襲われた金木研は重症を負い瀕死になり病院へと搬送されます。同時に、ビルの倒壊に巻き込まれた利世が死亡したため、金木研は利世の赫包を移植されます。
金木研は一命を取り留めたものの半喰種になり、金木研はもがき苦しみます。人間が喰種になってしまった葛藤を中心に描かれています。
OPはボリビアのウユニ塩湖のような美しい場所が映りだされますが、ロゴが出てきた瞬間にひび割れ、暗闇の世界へと侵入していきます。曲「unravel」も狂っているようで儚い感じがするので、より『東京喰種』の良さが助長されています。
映像も曲も完成度が高いですし、内容もおもしろいのでぜひご覧になってみてください!
どろろ
放送日 | 2019年1~6月 |
制作 | MAPPA/手塚プロダクション |
『どろろ』の原作は著者・手塚治虫におるマンガ作品です。もともと1964年に放送されたアニメですが、2019年に再構成されました。
50年以上もまえの原作ということもあり、内容はかなり変わっています。『宇宙戦艦ヤマト2199』のようなものです。ただ、本質は変わらないため、長らく愛され続けてきた名作タイトルを堪能できます。
内容はシンプルで、鬼神によって体を失った百鬼丸がどろろとともに、人間の心と体を取り戻す冒険物語。
OPはガチでカッコいいです。戦国時代を彷彿させる映像美と曲「火炎(FIRE)」のマッチング率は100%あっていますね。あえてサビに歌詞をいれずに映像だけに集中させて、さいごにタイトルロゴを映し出してくる構成には驚きます。
タイトルロゴは最初にもってくるのが定番ですが、きっと制作はOPの完成度には自信があったかもしれません。
日常
放送日 | 2011年4~9月 |
制作 | 京都アニメーション |
『日常』の原作は、著者・あらゐけいいちによるマンガ作品です。アニメは、2011年4月から全26話放送されました。今回は、13話まで使われたOPを紹介したいと思います。
『日常』は、日常では起こり得ないことおを笑いに変えたギャグアニメです。ただ、なかには感動アニメというひともいます(僕の友人に1人だけ豪語するやつがいます)
『日常』のOPについてですが、みていて楽しくなります。とくに、最初と最後にキャラにカメラが向かっていくシーンにはワクワクしますね。ちなみにこのカメラワークは、『小林さんちのメイドラゴンS』のOPでも採用されていました。
『日常』には無駄なキャラクターが1人もおらず全員が笑えるため、OPだけで思い出し笑いをしてしまいます。
『日常』は個人的に、最高のギャグアニメだと思っています。おもしろ名シーンをまとめた記事もありますので、興味があるかたはあわせて読んでみてください。
関連記事 ギャグアニメの頂点!「日常」のおもしろい&爆笑名シーン15選
ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない
放送日 | 2016年4~12月 |
制作 | david production |
『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の原作は、著者・荒木飛呂彦によるマンガ作品です。ジョジョは第1部から第8部まである長編もので、第5部までアニメ化されており、2021年12月からNetflixにて第6部が先行配信予定です。
ジョジョのOPはどれも素晴らしいですが、そのなかでおすすめしたいのが第4部の特殊OP(36話から)です。
敵である吉良吉影のバイツァ・ダストがOPのなかで発動される仕様なのですが、ここまでご覧になってきた人には堪らない演出。
たとえば、ほとんどのキャラクターが吉良吉影から離れていくのに、承太郎だけは目を離さず前へと進むような映像。これは、承太郎が吉良吉影に対抗できることの表現だったり、バイツァ・ダストは「承太郎に出会いたくない一心で発現された能力」と吉良がいうため、吉良自身の心理を表現されたりなど、いろいろな説があります。
とにかく、考察が忙しいOPです。ジョジョ4部をご覧になっていないかたも、きっとこの特殊OPだけは好きになって何度もリピートしたくなり、さいごに「グレードだぜぇ」と声を漏らしてしまうでしょう。
甲鉄城のカバネリ
放送日 | 2016年4~6月 |
制作 | WIT STUDIO |
『甲鉄城のカバネリ』は、2016年4月から全12話放送されたオリジナルアニメです。1つのプロジェクトコンテンツということで、2016年・2017年・2019年に劇場版も公開されています。
また、2018年12月にはソーシャルゲーム「甲鉄城のカバネリ -乱-」が公開されましたが、2021年2月にサービス終了しています。
アニメ版の『甲鉄城のカバネリ』は、噛んだ人間を同族に変える「カバネ」と呼ばれる怪物がいる世界が舞台。
主人公・生駒はカバネに襲われカバネ化しそうになるが、独自で作り出した中和剤を打ち込み、カバネ化を防ぐことに成功する。しかし、人間としての理性は保っているものの、カバネの力を使えることに気がつきます。
その能力を屈しして、無名らとともにカバネから人間を守っていく物語です。
アニメは至って平凡なものでしたが、OPはマジで神です。見た瞬間に「これおもしろいやつ!」と思えるほどの高クオリティ。EGOISTが歌う「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」も堪らないし、映像のスピード感と壮大感が凄まじいです。
灰と幻想のグリムガル
放送日 | 2016年1~3月 |
制作 | A-1 Pictures |
『灰と幻想のグリムガル』の原作は、著者・十文字青によるライトノベル作品です。アニメは、2016年1~3月から全12話放送されました。
ストーリーは、記憶が失った状態で目が覚めたハルヒロが、冒険者として生き抜いていく物語。序盤のRPGゲームをみているような感覚で、その世界ではあまり強くないゴブリンを倒すまで8話かかるという稀有な異世界アニメです。
『灰と幻想のグリムガル』のOPが素晴らしい点は、キャラクターたちの水性画風が素晴らしいからです。絵でみせてくるスタイルなので、自然と画面に釘付けになるでしょう。
また、(K)NoW_NAMEの「Knew day」がこれまた神アニソン。ヴァイオリンなど弦楽器の音を織り交ぜた疾走感ある曲調なので、聴いていてノリノリになってしまいます。
アニメもおもしろいし歌もいいので、異世界アニメが好きなかたはご覧になってみてください。
STEINS;GATE
放送日 | 2011年4~9月 |
制作 | WHITE FOX |
『STEINS;GATE』の原作は、5pb.(現:MAGES.)が制作したゲーム作品です。アニメは、2011年4月から全24話放送されました。その後、2013年4月に『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』が公開され、2018年にはβ世界線の物語である『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送されました。
『STEINS;GATE』は、小さな研究サークル「未来ガジェット研究所」のリーダー・岡部倫太郎が、タイムマシンである「電話レンジ(仮)」を開発してから物語がはじまります。物語の完成度の高さから有名で、多くのひとたちから神アニメの称号を手にしているアニメです。
この神アニメのOPは、考察しがいがあり奥深いです。
たとえば、時を越えられる岡部倫太郎は複数人映りだされるのに、ほかキャラクターは1人であることが多いです。おそらく、岡部自身がいくつもの世界を越えられるという表現をしているかと思います。
また、さいごにチラッと映るバタフライ・エフェクトを連想させるのがエモかったりします。
『STEINS;GATE』は専門用語が多いですし、時間をテーマにしているため内容が難しいかもしれません。でも、おもしろいです。神です。まだみていないアニメ好きは、いますぐご覧になっていただきたい!
まとめ
「つい本編がみたくなるカッコいい神OP10選」でした。どれか1つでもOPを通して、興味が湧くアニメがあったならば嬉しいです。
もし「これはすげーOPだぞ!」というのがあれば、本記事を添えてTwitterにアップしてくれたら見にきます(笑)
さいごになりますが、OPはアニメにとって大切なピースだと思います。ここまで読まれたかたは、これからも変わらずにOPを楽しんでいただければと思います!
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