8月24日に発表されたダ・ヴィンチとniconicoが運営する「次にくるマンガ大賞2021」で見事1位を獲得した「怪獣8号」
2020年に「少年ジャンプ+」にて連載がスタートし、同アプリ史上最速で3000万閲覧数を突破。Webメディア「ほんのひきだし」の発表によれば、2020年1月から12月発売の新作マンガを対象にした「コミック第1巻売上ランキング」でも1位になっています。
多くの人に注目されているため、いま日本でもっともアツいマンガともいえるでしょう。
本記事では、売れに売れまくっている「怪獣8号」の人気理由は何か?を考察していきます。
INDEX
『怪獣8号』とは
「怪獣8号」は、著者・松本直也によるWebマンガ。
怪獣と呼ばれる存在が発生する日本が舞台で、怪獣化した主人公・日比野カフカが街を荒らす人々や仲間を助ける王道ヒーロー物語です。
連載は2020年7月から「少年ジャンプ+」にてスタートし、単行本は2021年9月時点で4巻まで発売されています。
『怪獣8号』の記録
- 公開初日から3000を超えるコメント、Twitterでもトレンド入り
- 「少年ジャンプ+」史上最速で3000万閲覧数突破
- たった2巻で累計発行部数100万部突破
- 第31話公開時には「少年ジャンプ+」アプリで史上最速1億閲覧数突破
- 第4巻発売時点で「少年ジャンプ+」史上最速で400万部突破(電子版含む)
『怪獣8号』人気の理由
またたく間に注目を集めた「怪獣8号」ですが、人気になった理由は大きくわけて3つだと考えています。
- 王道なヒーロー物語
- 32歳の日比野カフカを応援したくなる
- 多種多様な怪獣と魅力的なキャラクター
この3つの理由を詳しく解説していきます。
王道なヒーロー物語
「怪獣8号」はとてもシンプルで、非常に読みやすくわかりやすいマンガで、以下のような展開がメインになります。
- 悪い敵(怪獣)が出現
- 味方たちが苦戦し、窮地に追い込まれる
- 怪獣化した主人公登場
- 悪い敵を倒す
- 救世主として崇められる
少年ジャンプ作品によくある王道なヒーローストーリー。人が誰しももっている「困っている人を助ける」という感情をうまく揺さぶられる構成になっているため、必然と作品自体に好感度がもてます。
そのため、悪いイメージが付きにくくなり、人気マンガ作品になったと考えられます。
32歳の日比野カフカを応援したくなる
「怪獣8号」の主人公・日比野カフカの年齢は32歳です。10代の少年たちが主人公になりやすいジャンプ関連の作品には珍しい年齢設定です。
日比野カフカをシンプルにいうと、挫折した人間。
幼馴染のミナとともに怪獣から街を守る防衛隊員になることを夢みていたカフカですが、能力がなく防衛隊員になれず怪獣の死体を清掃する仕事を生業としていました。
しかし、とある事情により怪獣の力を手に入れ、仲間たちを守れるようになりました。
いわゆる、成り上がり系主人公。マイナスからプラスへと向かっていくため、ひとの琴線に触れやすいキャラクターになっています。
たとえば、よくテレビでも「大怪我という絶望から這い上がったプロスポーツ選手」など特集され、すごい!頑張ったね!といわれているじゃないですか。
「怪獣8号」の日比野カフカも同じように「這い上がったキャラクター」であるため、自然と応援したくなるキャラクター性が魅力的です。
多種多様で魅力的な怪獣
「怪獣8号」では多くの怪獣が現れます。そのデザインも独特かつアイディアも豊富で、敵だけど「どんな怪獣が現れるんだろう」というドキドキしながら読み進められます。
多くのひとは、未知なるものに対して興味を抱きやすいです。たとえば、ゲームのガチャはまだゲットしたことがないキャラクターに対してワクワクしながらお金を溶かします。
このように未知なるモノ・コトは、ひとの感情を動かすパワーがあるため、「みたことがない怪獣」は読者にとって未知でありワクワク感が生まれがちです。
そこに独特なデザインも加えられているので、読んでいて「おもしろい」という感情をもたせることに成功しています。
『怪獣8号』は過大評価という声も
多くのひとたちから絶賛されている「怪獣8号」ですが、中には「過大評価」という意見もあります。
現にWebメディア「まいじつエンタ」の記事「大ヒット漫画『怪獣8号』は過大評価!? 読者が指摘するキモいポイント 」も話題になりました。
主に、過大評価といわれている理由は、
- 少年少女たちの性格を30歳過ぎたオッサンに共感できない
- よくある王道マンガなので既視感がすごい
- ワンパターンすぎる
怪獣8号が好きなかたは気分を害されるかもしれませんが、現にこのような声があるのも事実です。
『怪獣8号』を読む方法
「怪獣8号は過大評価」とネガティブな意見もありますが、万人受けするものはこの世にないですし、ほかの人気マンガだって否定的なことを言われたりします。
たとえば、メガヒットした「鬼滅の刃」だって過大評価といわれています。世の中にはマイナス的発言をして注目をしたいひとがいるってことを覚えておきましょう。
さて、怪獣8号を読む方法ですが、「少年ジャンプ+」がオススメです。最初と最新話を無料で読むことができます。ただ、途中の話は読むことができず別途レンタル(課金)が必要になります。
「課金は嫌だ!」というかたは、単行本を購入するしかありません。これからのメガヒット作品になりうるため、いまのうちに単行本を購入するのもありかと!